そのカタカナ、ナニカナ? #シェアオフィス
ここ何年かで「シェアオフィス」という単語を耳にする機会が増えました。
シェアオフィスとは英語表記でshared-officeで、読んで字のごとくシェアするオフィスです。ひとつのオフィスに複数の企業や個人がシェアをするワークスペースのことです。
リモートワークを取り入れる企業が増え続け、オフィスのあり方が見直されるようになりました。
シェアオフィス利用でのメリットは?
- 初期費用がリーズナブル
- 柔軟なオフィススペースの契約
- 人脈の拡大、情報交換の場
- (※)郵便物の受取り、法人登記等
※施設によって異なります
シェアオフィスは作業机やイスなどのオフィス家具と十分なオフィス環境(インターネット、電話、シュレッダー、複合機など)がすでに準備してあります。設備や備品などを購入する必要がない為、初期費用が抑えられます。
又、必要に応じて必要なスペースだけ契約することで月々の固定費も抑えられます。共有スペースとして会議室やラウンジなどの利用も可能です。
他の企業や個人とオフィス空間をシェアするので自然と交流が生まれます。たくさんの人と出会う機会が増えることによって、新しい発見や情報交換ができますね。
施設によっては、郵便物の受取り、法人登記、フリードリンクサービス、来客受付、電話対応などの様々な便利サービスがあるそうです。
たくさんメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。
デメリット
①セキュリティ面のリスク
開放的な空間という利点は、情報の流出リスクと常に隣り合わせです。
秘匿性の高い情報を扱う士業・顧客情報を扱う業種の方には非常に厳しい環境と言えます。
- 席を外す際、書類・デバイス等を持ち歩く
- 個室などのスペースを借りる
- 他者に電話の内容が聞こえないようにする
- モニターにのぞき見防止フィルターを貼る
- 外部の人にうっかり機密情報を話さない 等
情報管理をしっかりする為に様々な工夫が大切となってきます。
②周囲の騒音が気になる
不特定多数の人と共同の空間の為、他者の作業音や話し声・人の行き来の多さが集中の妨げとなることがあります。
静かな環境で集中して業務をしたい方にはデメリットとなります。
共同スペースではなく、作業音や話し声を完全にシャットアウトする個室やにするなどの工夫が必要ですね。通話や私語が禁止のエリアを設けた施設もあるようなのでご利用前に調べてみてはどうでしょうか。
※通話や私語が禁止のエリア『コンセントレーションゾーン』
まとめ
学生時代に図書館で勉強した経験がありませんか?学校や学年の違う生徒、社会人等が同じ一つの空間で勉強や調べ物や読書をしています。シェアオフィスの原型ですね!
図書館とシェアオフィスの一番の大きな違いは、漏れてはいけない情報取扱いの有無なのかなと思います。
自由な働き方が増えるという事は、今まで以上に大きな自己責任も増えるという事です。私たちは常にそれを意識しないといけませんね。
今日お話をした「シェアオフィス」と同じくらい「サテライトオフィス」という言葉も耳にする事がありますよね。それぞれどう違うの?と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
またの機会で「サテライトオフィス」についてふれていきたいと思っています。
(労働保険事務組合)福岡経営者共済会
福岡一人親方共済会